今回紹介する本は、
山口周さんの
「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?」です!
近年、伝統的なビジネススクールへのMBA出願数が減少傾向にあること、一方でアートスクールや美術系大学によるエグゼクティブトレーニングにグローバル企業が幹部を送り出しているそうです。
なぜビジネスパーソンのエリートたちが「美意識」を気にしているのか。
一部紹介しています!
なぜ美術館行くのか?
「仕事が忙しくて美術館なんかに行っている暇なんてないよ」と多くの日本のビジネスパーソンは思うかもしれません。
しかし、世界のエリートたちは、必死になって「美意識」を鍛えています。
「美意識」と言っても、ここでは、外見のことを言っているわけではないです。
「美意識とはどういうことか?」という点についても少し考えながら読んでみてください。
本題に戻りますが、
なぜエリートのビジネスパーソンたちは美意識を鍛えているのか、
それは、
「今後向き合うことになる問題は、データや数値化が容易ではなくなり、
適宜、適切に意思決定をするための判断力を鍛えるため」
どうでしょうか?
ピンとくる方もいるかと思いますが、
ここから言えることは、
これからの問題は、今までの考え方(論理・理性)では通用せず、意思決定することが難しい、もしくはできなくなってきたということです。
「論理・理性」と「直感・感性」
ここ20年ほどの日本企業の大きな意思決定のほとんどが、
「論理・理性」を重視してきました。そのため「直感・感性」といった意思決定の方法を用いている会社は少なかったみたいです。
そして、「分析」「論理・理性」を軸に経営していくこと、
言わば、「サイエンス重視の意思決定」では、今日のように複雑で、不安定な世界において舵取りすることができなくなってきてしまったのです。
しかし、ソニーは「感情に訴えかける要素」、「直感・感性」を意思決定の基準として設定している企業の1つです。
「感性」によって作り出されたもの
ソニー製品で有名なウォークマンはこの「感性」によって作り出されたモノです。
当時名誉会長だった方が、「海外出張の際に、機内で音楽を聴く小型・高品質のカセットプレイヤーがほしい」といったことがきっかけになったみたいです。
なので、膨大なデータや数値の分析を行ったとしても、
ウォークマンは作り出せなかったかもしれません。
差別化の消失
経営は基本的に「差別化」を追求します。
しかし、情報処理を「論理・理性」で行う以上、入力されいる情報が同じであれば、出てくる答えも同じなのです。
多くのビジネスパーソンが思考力や判断力を高めるために努力していますが、その先にあるのは、他の人と同じ答えが出せると言う終着駅、レッドオーシャンしかないのです。
言われてみたら確かにそうだなと共感できました。
俯瞰的に自分の立ち位置を見ること
これらはすごく奇妙な状況です。
必死に「論理的かつ理性的」に意思決定する組織能力を高めた結果、みんなが同じ戦場に集まって消耗戦を戦っている状況になります。
他の人と同じ戦略ということです。
一昔まではこれがベストな考え方だったのです。
しかし、人口変化、テクノロジーの発達などにより時代はどんどん変化していると言われてますよね。
そのため経営戦略の仕方、考え方も変えていかないといけないのです。
今回はこれで終わりになります!
次回も続き書きます!
今日も読んでくださった方、ありがとうございました。