今回も紹介する本は、
山口周さんの
「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?」です!
近年、伝統的なビジネススクールへのMBA出願数が減少傾向にあること、一方でアートスクールや美術系大学によるエグゼクティブトレーニングにグローバル企業が幹部を送り出しているそうです。
なぜビジネスパーソンのエリートたちが「美意識」を気にしているのか。
一部紹介しています!
前回の記事はこちらになります。
前回のまとめ
まず「倫理と理性」に軸足をおいて経営をすれば、必ず他の人と同じ結論に至ることになり、必然的にレッドオーシャンで戦うことになるということです。
俯瞰的にこの状況を見て理解していることがまず重要になります。
そして、かつての日本企業は、このレッドオーシャンを「スピード」と「コスト」の2つを武器にすることで勝者となってきました。
しかし、昨今では、この2つの強みは失われつつあり、日本企業は、
「差別化」を求める時期にきているということです。
「アート」「サイエンス」「クラフト」
経営というものは、この「アート」「サイエンス」「クラフト」が混ざり合ったものです。
それぞれの役割としては、
・「アート」 :組織の創造性、社会の展望を直感し、ワクワクさせる
ようなビジョンを生み出す。
・「サイエンス」:体系的な分析や評価を通じて、ビジョンに現実的な裏付けを与え
ます。
・「クラフト」 :経験や知識を元に、ビジョンを現実化するための実行力を生み出す
ここでポイントとなるのは、これらのうちどれか「1つ」だけが突出していても全然ダメだということ。
偏ることのデメリット
「アート型」だけでは、盲目的なナルシストに陥り、アートのためのアートを追求する、本物のアにーティストなってしまいます。
「サイエンス型」だけでは、数値で証明できない取り組みは全て却下されてしまうため、ビジネスから人間味が失われワクワクさせるようなビジョンは生まれません。
「クラフト型」だけでは、経験だけを認め、新しいことにはチャレンジしないため、イノベーションは停滞するということ。
経営者はなぜデザイナーに相談するのか?
経営者に外部からアドバイスする仕事と聞けば、一般的に経営コンサルタントをまず思起する人が多いと想います。
しかし、多くの企業経営者は、コンサルタントではなく、デザイナーやクリエイターを相談相手に起用しているみたいです。
「デザイン」と「経営」には本質的な共通点があります。
それは、
「エッセンスをすくいとって、後は切り捨てるということです。」
少し具体的に話しますが、
そのエッセンスを視覚的に表現すれば、デザインになり、
そのエッセンスを文章で表現すれば、コピーになり、
そのエッセンスを経営の文脈で表現すれば、ビジョンや戦略ということになります。
結果としてできあがる成果物はそれぞれ違いますが、成果物が出来るまでのプロセスで用いる、思考の仕方は凄く似ているのです。
デザイナーやクリエイターは、自分がデザインやコピーでエッセンスを磨き上げているのと同じ思考で経営者と対話するようです。
今回はこれで終わりになります!
次回も続き書きます!
今日も読んでくださった方、ありがとうございました。
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