今回も紹介する本は、
山口周さんの
「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?」です!
近年、伝統的なビジネススクールへのMBA出願数が減少傾向にあること、一方でアートスクールや美術系大学によるエグゼクティブトレーニングにグローバル企業が幹部を送り出しているそうです。
なぜビジネスパーソンのエリートたちが「美意識」を気にしているのか。
一部紹介しています!
前回の記事はこちらになります。
脳科学と美意識
意思決定における感情の重要性
これまでは、
「意思決定はなるべく感情を排して、理性的に行うべきだ」
と言われる傾向があったのこと。
しかし、今ではこの常識では誤りであり、
意思決定においてむしろ感情は積極的に取り入れるべきと推奨されてきました。
ここで注意しておきたいのは、
何も論理的で理性的な思考は意味がないとはされていないということです。
マインドフルネスと美意識
ソマティックマーカーとは、
「身体が発する信号」のことを言います。
この意思決定において情動が発するソマティックマーカーをどのように扱えるかで、意思決定の質、人生の質も変わってくるのです。
しかし、「身体や脳が発する信号」をキャッチするなんて、
無理な話だと思いますよね???
1つ方法があるのです。
それがマインドフルネスです。
今や多くの企業や教育機関においてマインドフルネスに関する取り組みが行われています。
マインドフルネスとは?
いろんな定義があると思いますが、この本には、
「過去や未来に意識を奪われることなく、いまの、ただあるがままの状態、例えば自分の身体の反応が起きているのか、どのような感情が湧き上がっているのかなどの、この瞬間に自分の内部に起きていることに、深く注意を払うこと」と書かれていました。
なんとなくイメージはつくかと思います。
なぜマインドフルネスが重要なのか?
変化の激しい状況でも、継続的に成果を出し続けるリーダーには共通点があります。
それは、セルフアウェアネス=自己認識の能力が非常に高いということです。
セルフアウェアネスとは、
・自分の状況認識
・自分の強みや弱み
・自分の価値観や志向性
など、自分の内側にあるものに気づく力のことです。
そのため、このセルフアウェアネスを高めるためのトレーニングとして、
瞑想を中心としたマインドフルネスへの取り組みが世界
で進んでいるのです。
これにより、こめかみの内側の島皮質と前頭前野の皮質の厚みが増すことがわかっています。
島皮質と前頭前野
島皮質は、身体で起きた感覚をキャッチし、その信号を脳の適切な部位にリレーする機能があります。
前頭前野は、美を感じる分野を担っているということが最近の研究で分かっているみたいです。
これらの部位は、自分の意識や注意をどこに向け、どのようにコントロールするか、
まとめ
「感性・直観」による意思決定が求められてきている時代。
「美意識」を鍛えるために、マインドフルネスや瞑想、絵画や音楽を楽しむのも、
自分にとって何かプラスになり、新たな発見につながるかもしれません。
今回でこの本の紹介は終わりになります!
今日も読んでくださった方、ありがとうございました。
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